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どうも。ozです。

あなたはコミュニケーション能力がありますか?

こう聞かれたら、どのようにお感じになりますか?
いや、なめてんのか!と思いますよね?でも、残念ながら私たちの業界では、コミュニケーション能力がないとみなされる方が後を絶ちません。

お客様がITエンジニアに望むスキルの中に、「コミュニケーション能力」と言うものが入っていることは珍しくありません。
普通に会話ができるエンジニアをお客様先に連れていくと、「この人はコミュニケーション能力がない」とNGを出されたりします。
いやいやいやいや、ちゃんとしゃべったやん!と言っても、もうそれは後の祭り。

この「コミュニケーション能力」なるもの、単に日本語が話せればOKと言う事ではない。結構くせ者なのだ。
今回はこの「コミュニケーション能力」と言うヤツについて考察して、少しでもコミュニケーションを苦手とする方のヒントになればと思います。

なぜコミュニケーション能力が求められるのか

ではなぜ、「コミュニケーション能力」が求められるのでしょうか?
それは当然ながら、仕事の依頼に対してちゃんとした結果を出すためです。
システム開発の現場では、あるエンジニアに仕事を依頼して、一定期間を経てレビューをしたら「え?あの人いったい何を作ってるの?」と言うことがしばしば起こります。
また、結構時間が経ったにも関わらず、成果があがらず、エンジニアに「分からないから調べてました」と言われて、「それなら早く聞いてくれよ!」と憤慨するリーダーもよく見かけます。
これらは主にコミュニケーションの問題で発生します。こう言った問題を回避するために、コミュニケーション能力が求められます。

コミュニケーション能力とは何か

では、コミュニケーション能力とはいったいどんな能力のことを指すのでしょうか?

よく、喋るのが得意な人に「おまえ営業向きやなー」と言うような話を耳にします。
果たしてそうなのでしょうか?

コミュニケーション能力を分解すると、以下のような感じになります。

  • 聴く力
  • 伝える力
  • 理解する力

話を聴き、理解して、伝える。伝える必要がない場合もありますが、必ずこの順番になります。
「一を聞いて十を知る」ほどの賢明な人はともかく、基本的には聴いた範囲から理解をし、理解したことを伝えます。

ここでちょっと絵を使って説明します。
下図のように、ろうと状の物に上からお湯を入れて(インプットして)、下からお茶を出す(アウトプットする)ものとします。
良好なコミュニケーション能力がある場合は左の図のようになります。
ところが真ん中の図のように、聴く力がなければ、ろうとそのものが小さくなってしまい、必然的に理解する量もアウトプットも少なくなります。
また、右の図のように、聴く力があっても理解力が乏しければ、やはりアウトプットは少なくなります。
伝える力がいくら大きくても、聴く力や理解力が乏しければ、必要なことは伝わりません。
上述の「いったい何をつくってるの?」と言われたエンジニアは、ちゃんと聴き取れていなかったのか、もしくは、理解が曲がっていたため、アウトプットおかしくなった例です。


※見にくくてすみません。

最も大切なのは聴く能力

このように、「聴く→理解する→伝える」と言う順を踏むものであるため、まず最初のフェーズである「聴く」と言う事が最重要となります。
ろうとの口が大きくないと水が入れられないからです。入らないものが出てくることはありません。
最後まで話を聴かずに喋りだしてしまう人(聴く力がない)や、思い込みや経験に頼りすぎる人(理解が曲がる傾向がある)は、まずは黙って最後まで相手の話を聴く習慣をつけてください。

理解する力をやしなうためにできること

聴く力があっても、理解力に乏しかったり、曲がった理解をしてしまうとせっかく聴いたことを生かすことができません。
会議などで、「え?この人なんの話してるの?いまそれ関係なくない?」と思うことがよくありますが、それは理解力が原因であることが多いです。
こう言う方が、意識を変えただけで理解する力を得られるのかと言うと、そうではありません。
月並みですが、たくさんの書物に触れ、いろんな方を話をして、相手(または著者)が何を言わんとしているのかよく考えていくしかありません。

伝える力

よく聴き、ちゃんと理解すれば、あとは伝える力です。
ここでは「伝える」と書きましたが、システム屋としてユーザーの要件を聴き、理解したのであれば、ここは「提案する」と言うフェーズに置き換えることもできます。
コミュニケーションの上級者は、ここで差が生まれます。理解したことに対して付加価値をつけて伝えることができるからです。
ですが、通常のコミュニケーションではそこまで意識する必要はありません。理解したことをちゃんと正確に伝えることができれば、カッコよくスマートである必要もありません。
とにかく理解したことを正確に相手に伝わっているのかを意識しながら伝えられれば概ね大丈夫です。

結論 コミュニケーション能力=喋れるかどうかではない

自分は喋るのが苦手だからエンジニアになった…そう言う方は多いと思います。
「何だ結局エンジニアと言ってもコミュニケーションを取らないとやっていけないじゃないか(# ゚Д゚)」と思っている方も多いと思います。
ですが悲観する必要はありません。

何も明るく面白く喋れと言っているのではありません。

ちゃんと聴き、ちゃんと理解し、言うべきことを正確に伝えることができれば完璧です。
コミュニケーションが苦手だと言う方は、まずは第一歩として、相手の話をしっかりと聴くことから始めてみてください。

エンジニアの皆様がコミュニケーションの苦手意識を少しでも軽減できればと願っております。

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