はたらけどはたらけど猶わが生活楽にならざり、ぢっとソースを見る…
『ITエンジニア脱ジリ貧の七つのポイント』第6回目「利益」のお話です。

どうも。ozです。

あるエンジニアが会社を辞めたいと私に相談してくれたことがあります。
彼は40歳前後。70万円ほどの単価で某社の案件に参画していました。彼の月給は、34万円(賞与なし)ぐらいでした。
年配者が多く、将来性を危惧したことと、年配者の給与が高すぎて自分の給与が上がる見込みがないと判断したことが辞めたいと思う理由でした。強い引き留めにあったようでしたが、結局彼は退職する道を選びました。

彼はいちエンジニアとしては十分な利益をあげていました。ですが、会社は彼を満足させる待遇を用意できませんでした。
彼はその後転職し、その会社で十分とは言えないまでも、以前よりは好待遇を受けています。

エンジニアの皆さんは自分の売上からどのくらいの利益が出ているのか、ご存知でしょうか。
ひとことで利益と言っても、売上総利益(粗利)・営業利益・経常利益など、色々あってちょっと意味わかりまへん!と言う方も多いでしょう。

われわれの業界では、かかる原価のほとんどを人件費が占めています。
そのため、教科書通りに売上総利益(粗利)を単純に売上から(人件費を含まない)原価を引いて算出することにはあまり意味がありません。
また、原価に「販売費および一般管理費」を含む営業利益を計算しようにも、「販売費および一般管理費」に含まれるオフィスの賃料や接待交際費など、経営者じゃないと分からない数字が出てきてしまいます。

そこで一般的にはこんな計算はしませんが、エンジニアの人件費を原価に含む売上総利益(粗利)を計算してみます。
「オフィス賃料や接待交際費、通信費なんか知らんがな。ワイの売上からワイの人件費を引いてどんだけ会社にお金が残るんや」と言う計算です。

こんな感じで計算します。かなり「えいやっ」ですが、ここでは概算だと割り切ります。
単価-(給与+2(健康保険)+2(厚生年金)+3(雇用保険)+交通費+退職給付引当金や社員旅行の引当金+時間幅の上限*残業時の時給)=粗利

健康保険と厚生年金は給与明細に記載があると思いますが、それと同額を会社も負担しています。
雇用保険は業種によって異なりますが、我々の業界では会社負担が給与×6/1000、個人負担が給与×3/1000。給与明細に記載されている倍額を会社が負担しています。

契約上の時間幅が上限の時、売上は定額のままで残業代の支給が発生するので、利益が最小化することが多くなります。
※加減を大きく下回る場合の方が利益が少なくなったりしますけど…

少なくともそれだけのお金を会社に残していることになります。

それで納得がいくかどうかは個人にも寄るし、会社ごとにどうお金を動かしているかにも寄るところなので、一概に何が良くて何が良くないとは言えません。

ですが、まずは自分に対してどのくらいのコストがかかっているのかを知り、概算でも構わないので自分のあげている利益を知ってください。そのことで、自分がどのくらい会社に貢献しているかが分かります。

1回目でお話した単価と、給与と人件費、利益を知ることは、どのように利益を増やし、どのように給与を増やすかを考える上で、非常に重要なポイントになります。

では次回、最後になりますが『ITエンジニア脱ジリ貧の七つのポイント7 投資』、株式での儲け方についてお話します。うそです。
ではまた。

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