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あらためて、IT業界について簡単に解説します。

派遣法が改正されたらIT業界が打撃を受ける…なんてニュースを聞いたことがある人は多いのではないかと思います。
IT業界は、派遣と言うか、派遣に似た契約の多重下請け構造によって支えられています。
図の三角形、上に行くほどユーザーに近く、下に行くほど深い下請と考えてください。

元請SIerと書いてあるところが、大手IT企業。Iなんとかとか、Nなんとかとか、Fなんとか…と言ったところですね。そこがエンドユーザーから受注した開発案件をいくつかのかたまりに分けて下請(大手・中堅SIer等)に発注します。下請会社は、案件をさらに分割し、孫請けに発注します。それを受注した孫請け会社は、ソフトハウスと呼ばれる零細システム会社から人材を集めます。しかし、ソフトハウスは社員数が少ないため、さらに他のソフトハウスの人材を借りて派遣します。いわゆる人材ブローカーです。派遣契約では二重派遣になってしまうため、ここでSES(準委任契約)と言うグレーな契約が行われます。
大手企業は、リーマンショック等の経験から、自社の社員をなるべく増やさずに仕事を回したいため、こういったソフトハウスの人材を必要としています。必然的に、IT業界で働く人材の多くは、こうしたソフトハウスに所属することになります。

大手から中堅、中小企業へと仕事が流れてくる過程で、各社がマージンを取ります。金額はかなりザックリしたものですが、上の図左の方に書いたようなものだと考えて良いでしょう。エンジニアの在籍する最底辺が社会保険料を負担し、エンジニアの給与が支払われます。
かくして、ソフトハウスに所属するエンジニアは、低賃金で、いろんな案件をたらい回しにされ、使い捨てにされ、その都度評価され、内容のよく分からない仕事に従事することを余儀なくされるのです。

IT業界はブラック企業が多いとされますが、それにはここで紹介したような事情があるんですねー。

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