零細ソフトハウスの営業奮闘記【はじめての出禁】

どうも、ozです。今回は、5年くらい前のことですが、はじめて出入り禁止になった時のお話を少し。
まず、前提としてこの事件がおこる前に、別の事件があって、お客様との関係が微妙な感じであったことを先に付け加えておきます。

あるエンジニアとの出会い

当時、私は自社のSEが参画している大手企業向けのインフラ構築要員を探していました。
某メーカーの製品に詳しかったり、仮想環境の構築経験があるようなエンジニアですが、これがなかなか見つかりません。
あるとき、とある会社(パートナーA社とします)から1名のエンジニア(Bさんとします)をご紹介いただきました。経歴書を見れば、経験は十分。
よっしゃ来た!
実際にお会いしてみても、人当たりは柔らかいし、自分の出来ること、出来ないことの説明もとてもわかりやすい。
加えて、当時まだ珍しかったクラウド環境の構築に対して、とてもやる気を見せてくれていたので、お客様もとても気に入ってくれました。

契約書を交わすまでのタイムラグ

その翌日にはお客様からぜひ案件に参画して欲しいと連絡が入りました。それを受けて、A社にもすぐに連絡、契約条件をメールで送付し、電話で確認をしました。
ここまですんなり進み、すっかり安心していました。
ですが、その安心が正式な書面での契約を後回しにさせてしまいました。
案件への参画が翌週の週明けに迫った水曜日、A社に待合せの時間や場所の連絡をしようとした時に問題が発生しました。いや、発覚しました。

「Bは他の案件を希望したので行きません。代わりの人間をいかせます」
えぇ…

当然、A社を必死で説得しました。
決まったって言いいましたよね?条件のメールを送りましたよね?などなど、色々言いました。
ですが、「契約書は交わしていませんし、これはすでに決まったことです」と。
最悪の事態ですが、翌週から参画の予定なので、交代要員を探すよりも前にお客様にも報告をしなければいけません。

お客様カンカン!

お客様はカンカンです。
そりゃそうですね。当然の話です。
ついでに、「Bさんを含めた体制で受注してる。失注したら訴訟も考える」と言う言葉もいただきました。
えらいこっちゃ!
とにもかくにも、A社の説得と平行して交代要員探しです。

必死に探しました。
その結果、翌日の木曜日に、なんと良い人が見つかりました。その当時知り合ったばかりの営業さんではありましたが、事情を聞いてすぐに動いてくれました。
そこのエンジニアさんも案件の詳細を聞いて前向きとのこと。大急ぎでお客様に調整をお願いして、翌金曜日につれていくことで調整できました。

が!
金曜日の午前中にお客様より連絡があり、「急いでたから他社の人に決めました」とのこと。
やられた!と言う感情と、お客様も必死だから仕方ないと言う感情と、とりあえず片が付いたと言う感情…いろいろ交ざって複雑な心境でした。
前日に調整してくれた知り合ったばかりの方のところには、こころばかりのお菓子をもって謝りにいきました…
いや、もうこんな事しか出来ることがなくて。

パートナーA社に直撃

お客様からの依頼となんで?という自分自身の思いでパートナーA社に飛び込みで訪問しました。
いわゆる「殴り込み」と言うやつです。※殴りません
しばらく待ちましたが、何とかA社の担当者をつかまえ、事情を確認しました。

「代わりの要員を出すと言ってるんだから問題ないでしょう?ウチはそう言うビジネスです」

とのこと。しばらく食らいつきましたが、言うことは同じ。話をしても無駄そうなので撤収。
お客様にはそのまま報告しましたが、半信半疑な感じでした。

こっそり出入り禁止に

結局、翌週はお客様があらたに手配したエンジニアが参画してスタート。
落ち着いた頃に、社長とSEが呼び出された。…らしい。
らしいと言うのは、後々SEから聞かされたからで、私に対してなにか連絡があったわけではなかった。
後日、この件について反省会をしていたところ、社長から「あそこの客にはもう行かなくて良いよ」と言う話がでた。
どうやら社長が直接営業に行くらしい。ほぼ営業していなかった社長がそこだけ担当すると言うのは変な話である。
「私、出入り禁止にされましたか?」と聞くと、社長は言いにくそうに言葉を濁しつつも、認めた。

思うところ

色々と不運が重なった部分はあるにせよ、当然自分にも相当責任がある。
前回の事件は完全に自分の行き過ぎた行為であり、その時のお客様の不信感が今回の出入り禁止を招いたのは間違いない。
この一件以来、契約ごとに関しては慎重に対応するよう心がけている。
忘れないようにたまに思い出して、身をひきしめていきたい。

なお、この時にお世話になった営業さんとはその後も色々とやり取りをさせていただいています。

Pocket