これは100Vの電球と違い、単4電池3本で人を検知して点灯します。
まあ防犯にも使えますが、廊下とかに設置して暗い時に人が通過する時点灯させる感じですね
これで何を企んでいるかというと「見守りメール装置」です。
魔法瓶メーカーがやってるやつみたいな…
一人暮らしの家の廊下等に設置して、ライトが反応したらメールを送るシステムです。
応用すれば野外で野生動物を撮影する装置とかにも使えると思います。
方針としてはセンサーライトが点灯した時にメールを送る(画像を撮る)ようにするわけですが
その核心部分はESP32というマイコンを使う予定で、3.3Vか5Vの電源が必要です。
今回はその電源部分とそのスイッチとしてこのセンサーライトを使おうという魂胆です。
ではセンサーライトを分解してどこから電気を取ればよいか考えます。
1.5Vの電池を3本直列なので内部の電源は4.5Vとなりそうですがアルカリ電池の場合、新品だと1.7Vほどありますので
5.1Vとなり5Vいけそうですし、LEDは大抵3.3V電圧駆動なのでLED点灯用の3.3Vもありそうです。
(もちろんその辺を考慮して購入しましたよ)
では分解してみましょう、中身は大変シンプルです。
出来ればテスターで簡単に測れる所(金属やハンダ部分が露出している部分)が確認しやすくハンダづけにも便利です。
グランドは電池の-(マイナス)に繋がってる部分を基準にしましょう。
でテスターで測っていきます。
シンプルすぎて簡単に測れる所は限られてます。
スイッチ周りを測ってみたらAUTO側がLEDの点灯時4.0Vになっています。
微妙な電圧ですがはんだ付けが簡単そうな場所なので取り合えずここをマイコン(ESP32)の電源にしてみましょう。
とりあえずマイコンの5V側に接続してみますが立ち上がりません、まあ想定の範囲です。
電圧降下を考えると4Vからやや下がるので3.3Vでいけるかもしれないと思い3.3V側に接続しましたが起動しません。
なんで?と思ってこの状態で電圧を測ると1Vにも達していません。 orz
電圧降下がひどすぎます、どうもこの部分は電圧はかかっているだけで電流を流せるほどの部分ではなかったようです。
やはりLEDを1つ引っ剥がして電源用にするしかないようです。
LEDを再利用可能な形で剥がすのは困難なので無理やり引っ剥がします。
ここに電源用の線をハンダ付けしなおしました。
電圧は3.2Vでちょっと低いですが3.3V系なら充分稼働電圧です。
早速ESP32の3.3Vの電源ラインと接続してスイッチON!
LEDは点灯しましたが立ち上がりません…LEDが微妙にピコピコと暗くなっています。
これが前に紹介した突入電流というやつですね。
マイコンの起動時に必要な電力が大きすぎるため瞬間的に電圧降下が発生して起動電圧を下回るようです。
そのため再起動を繰り返すためピコピコなってると思われます。
オシロをつなげば電圧の変化は見れますが、引っ張り出してくるのが面倒なのでテスターで測ると3.0Vとなってました。
LED1つはがしてマイコンの電源とするには等価交換の法則に反しているようです。
冷静に考えれば約5Vから3.3Vへ変換するICだって300円の中に含まれるわけで、LED8個光らせるだけの能力程度の安いものを使っているでしょう。
マイコンを動かすにはすべてのLEDを引っ剥がす必要がありそうですが、そこまでしてしまうと完全に元の機能は損なわれてしまいます。
貧乏性としては非常に重大な選択を迫られることになりました。
前回に引き続きまたもや失敗、泥沼の様相です。
もうこうなったら電気制御の切り札リレーに登場願うしかなさそうです。
500円防犯電球に始まったお手軽に何か作ろうとしたこの企画、ちっともお手軽でなくなってきました
救助求む!
次回は電気制御の真打「リレー登場編」をお送りする予定です。
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